パスタを食べるときにすする人ってよくいますよね。
日本ではラーメンやうどんなど麺類はすすって食べるものですが、パスタに関してはマナーとしてはダメなことなんです。
また、スプーンを使うのか使わないのかという問題もあります。
結論から言うと、マナーとしてはパスタを食べるのにスプーンは使わないのが正解です。
でも、イタリアンのお店に行くと当然のようにスプーンを出してくれるお店も少なくない…一体どう捉えればよいものか。
この記事ではパスタを食べるときマナーと、上手に食べる方法を解説していきます。
パスタをすする食べ方はマナー違反

まず、ご存じの方も多いかと思いますが、パスタをすする食べ方はマナー違反です。
特に本場イタリアでは絶対にやっちゃいけないこと!
海外の方は麺をすする音自体を不快に思われるそうで、うどんやラーメンをすするのもありえないんだとか。
パスタに限らず、食事中に音を立てるのは基本的にお行儀が悪いものです。
くちゃくちゃと音を立てて食べるのもマナー違反だし、カチャカチャと食器の音を立てるのもお行儀が悪いのです。
ただし日本では、うどんやラーメンを食べるときはすするものですよ。これは気にしなくてもいいでしょう。
しかしパスタは日本でもすすって食べることは不快に思われてしまいます。
パスタをすする音は気持ち悪い
うどんやラーメンをすする音は何も思わなくても、パスタをすする音は不快に思う日本人は多いのではないでしょうか。
きっとパスタをすするのはマナー違反だと知っている人がそう思うのでしょうね。
食事マナーとは、互いに気持ちよく食事をするためのものだしぜひ守りたいものです。
デートで嫌われる可能性
もしデートでパスタをすするように食べると相手からは嫌われる可能性があります。
特にパスタをすすって食べるのは女性よりも男性のほうが多い印象があるので注意が必要です。
過去には昼間のワイドショー番組で、男性陣は全員パスタをすすって食べていて、SNSでは結構な数の批判コメントが流れていたとか。
確かにテレビを見てても、芸能人の男性の中にはパスタをすすって食べている人が多いですよね。
では、パスタをすする男性にマナー違反を指摘したいときはどうしましょう。
パスタをすする問題については、実際に夫婦やカップルの間で問題になることが多いもよう。
伝え方が難しいですが、付き合いたてや新婚さんなどまだラブラブな場合は、優しく注意してみれば、比較的聞いてくれるのではないでしょうか。
「自分はあなたと食事を楽しみたい」ということを伝えた上で、マナーがなってなくて恥ずかしいから、きれいに食べてほしい旨をお願いしてみてはいかがでしょう。
パスタを上手に食べる方法!巻き方のコツは?
パスタをすする食べ方はマナー違反ということがわかりました。では上手に食べるにはどうすればいいのでしょうか?
巻き方のコツを解説します。
麺の本数を少なく取る
パスタを食べるときに、一度にフォークで大量に麺を巻き付けようとする人がいますよね。
特に早食いの人に多いです。
しかし、麺の数が多ければ多いほどフォークに巻き付けにくくなります。
最初は、麺の本数は少なめにして3~4本くらいを目安に巻くと上手くいきやすいはずです。
女性の口には3~4本くらいがちょうどよい本数ですが、男性の場合、上手に巻けるようになってくればもう少し本数を増やしてもよいでしょう。
お皿の空いているところで巻く
次にやりがちなのが、フォークでとった麺をパスタの山の上で巻くこと。
フォークで取った麺は、お皿の空いた部分でくるくるするようにしましょう。
お皿をフォークで引っ掻いて「キー」と音が鳴るのが嫌で麺の上で巻く人もいると思います。お皿の上でも先を少し浮かせるようにして巻けば音はなりません。
フォークは垂直に
パスタをフォークに巻きつける際はフォークを垂直にするのもコツです。
斜めにして巻こうとしてもスルッとパスタが落ちてしまうことがあります。垂直にして巻くことで滑り落ちることなく上手に巻くことができます。
日本では、西洋の料理のときはお皿を持たないのが基本ですから、垂直にしてまくのでしょうがこれは日本独特のマナーだと思っておいた方がよいかもしれません。
パスタを上手に食べる方法!スプーンを使うのは子供だけ?
ここまで日本でパスタを食べる際にマナーとされることを見てきました。
正式なマナーとしては、スプーンは使わないとされていることはわかりました。
しかし実際にはパスタを食べるのにスプーンを出してくれるお店は、日本においてごまんとあるわけです。
結局スプーンを使っていいのかダメなのか考えてみました。
イタリアでスプーンを使うのは子供だけ
イタリアでは、大人がパスタを食べるのにスプーンを使うことはまずありません。
スプーンを使うのは、フォークをうまく使えない子供だけなんです。
日本でも、本場イタリアにならいパスタを食べるのにスプーンは使わず、フォークだけで食べるのが正式なマナーとされるようになったのでしょう。
高級イタリアンレストランや本格イタリアンレストランでは、最初からフォークしか出されません。
しかし、大衆レストランでは普通にスプーンが出されることがありますよね。それはなぜなのでしょうか?
アメリカから来たスタイル
実は、パスタを食べるのにスプーンを使うスタイルは、戦前にアメリカから入ってきたスタイルです。
当時アメリカでは、パスタといえばフォークだけでは食べづらい細さのものが主流だったため、パスタを食べる際には、スプーンも使うようになったという背景があります。
このアメリカスタイルが日本にも入ってきて、多くのお店でスプーンも出すようになったのです。
パスタを食べるときは、スプーンも使うのがおしゃれと捉えられた時代もあるのだとか。
日本ではスプーンを使うべきか?
では、日本でパスタを食べる際はスプーンはどうすればよいのでしょうか?
筆者の見解になりますが、臨機応変にすべきだと思います。
そもそも食事マナーとは、一緒に食事する人に不快な思いをさせないために守るべきものです。
TPOに合わせるのが無難なのではないでしょうか。
最初からフォークしか出さないような高級なお店で食事するのに、スプーンを要求するのはマナー違反な気がします。
でも、最初からスプーンを出してくれるお店なら、使っても問題ないでしょう。
そもそも、食事はおいしく楽しく味わうもの。多くの人はスプーンを使ったからといって不快に思う人はいないでしょう。
パスタを上手に食べる方法:まとめ
今回はパスタを上手に食べる方法やマナーについて解説しました。
- パスタをすする食べ方はマナー違反
- 本場イタリアでは絶対にやってはいけない
- 日本でもラーメンと違ってすすると不快に感じられる
- 巻き方のコツは本数を少なくフォークを垂直にする
- 本場でスプーンを使うのは子供だけ
- 日本ではTPOに合わせて使っても問題ない
本場イタリアでは、パスタをすする食べ方はNGでスプーンを使うのも子供だけです。
ただ日本ではお店からスプーンを出されれば使っても問題ないでしょう。
食事は美味しく楽しく食べるのは一番です。マナーに縛られるより、一緒に食べる人を不愉快にさせないかを意識するのが良いと思います。