蚊柱の呼び方を地域別に紹介!キャサリンや脳食い虫はどこの方言?

蚊柱の呼び方を地域別に紹介!キャサリンや脳食い虫はどこの方言?

夏になると、河川敷なのでよく見かける小さな虫の大群のことを何と呼びますか?

一般的な呼び方は「蚊柱」、読み方は「かばしら」です。しかし地域によって呼び方に違いがあります。

調べてみると、とある地方では「キャサリン」や「脳食い虫」といった変わった別名で呼ばれていることがわかりました。

この記事の内容
  • 蚊柱の呼び方を地域別に紹介
  • 蚊柱の正体は?なぜ頭の上についてくる?

この記事では小さな虫の群れ「蚊柱」の様々な呼び方と、疑問について調査してまとめました。

目次

蚊柱の呼び方を地域別に紹介!別名キャサリンの由来は?

蚊柱の呼び方を地域別に紹介

蚊柱の呼び方を地域別に紹介します。

大阪では別名「キャサリン」という似つかわしくない名前で呼ばれていますが、どのような由来があるのでしょうか?

蚊柱の呼び方は同じ地方や都道府県でも異なる場合があります。あくまでもそう呼ぶ地域があるという情報であることをご了承ください。

別名:頭虫

蚊柱の最も一般的な別名は「頭虫(あたまむし)」です。

地域に関係なく「頭虫」と呼ぶ人は多くいますが特に関東地方に多いようです。

人の身長より少し高い位置に小さな虫が集まって飛んでいる様子が由来になっています。

福島県:納豆虫

福島県では蚊柱のことを納豆虫と呼ぶ地域があります。

由来は大群でネバネバ動いているからだそう。

確かに素早く小さな虫が動いている様子は、納豆を混ぜたときの糸を引いた感じに見えなくもないですよね。

福岡県:脳食い虫

福岡県では脳食い虫と呼ぶ地域があります。

蚊柱が発生していることに気づかず、鼻から虫が入ってしまうと脳まで食べられてしまうという迷信が由来になっているそうです。

似たような呼び方では「脳みそクイクイ」という少し可愛らしい別名もありました。

長野県:ヘッドブンブン

長野県ではヘッドブンブンと呼ぶ地域があります。

由来は頭の上をブンブン飛んでいるから。虫の大群を避けて逃げ回っても頭の上にくっついて舞うことからヘッドブンブンと呼ばれています。

大阪府:キャサリン

大阪府ではキャサリンと呼ぶ地域があります。

学校でも家庭でも蚊柱のことを別名「キャサリン」と教えられて育つといいます。

外で遊んでいる子供たちも、蚊柱を見つけると「うわ!キャサリンきた!」と言うくらい一般的な呼び方になっているそうです。

由来については諸説あり、確定できる説はないようです。

日本テレビの番組『月曜から夜ふかし』では、1947年に発生したキャサリン台風の形をニュースで見た子供たちが「蚊柱に似ているから」キャサリンと呼ぶようになった説を紹介していました。

蚊柱の正体とは?なぜ頭の上についてくる?

蚊柱の正体はユスリカ
  • 蚊柱の正体はユスリカ
  • 蚊柱はなぜ発生する?
  • なぜ頭の上についてくる

蚊柱の正体はユスリカ

夏場の河川敷や池など水辺に柱状になって発生する蚊柱の正体は「ユスリカ」という虫です。

ユスリカは蚊にそっくりな見た目をしていて名前に「カ」がついていますが、実は蚊ではなくハエの仲間だそう。

蚊のように人をさして吸血することはありません。

しかし家が川に近い場所だったりすると、干している洗濯物に付着してシミを作る厄介な虫ではあります。

もし洗濯物に虫がついている所を見つけたら、つぶさずに払い落とすようにするとシミがつかなくて済みますよ。

また、蚊柱が発生していることに気づかずに通ってしまうと鼻や耳に入ってきてしまい気持ち悪いですよね。

特に自転車に乗っていると気づきにくいので注意が必要です。

私が小学生の頃に住んでいたマンションでは、夏になるとエントランス前の草木に蚊柱が発生することがよくありました。

管理人さんが毎年、大変そうに対処していたことを覚えています。

なぜ発生する?

では、なぜ蚊柱は発生するのでしょうか?

実は、蚊柱はユスリカのオスが群れを作りメスを誘い込む求愛行動なんです。

蚊柱を構成するユスリカの群れはほとんどがオスで、メスは一匹あるいは多くても数匹しかいません。メスは基本的に単独行動する習性があります。

そんなメスにアピールするためにユスリカは群れを成して飛び回るのです。求愛するのに一匹ではなく群れになる理由は、大きな羽音を出すため。

一匹では飛び回っても小さな羽音しか出ませんが、大群になって飛ぶことでブンブン大きな羽音を鳴らしてメスのユスリカにアピールしているのです。

ユスリカの成虫は長くても数日で寿命が尽きてしまうので、子孫繁栄のために全力で飛び回っていると考えると少し同情してしまいますね。

なぜ頭の上についてくる?

蚊柱に遭遇すると、避けたり逃げ回っても頭の上についてくることがありますよね。

あの行動はユスリカが人を狙っているわけではありません。オスがメスにアピールするために「少しでも高い所に集まる」という習性によるものです。

人間を狙っているのではなく、近くにある一番高い所が人の頭だから集まってしまうということです。

まとめ:蚊柱の呼び方は地域によって違う

蚊柱の呼び方を地域別に紹介しました。

一般的に蚊柱や頭虫と呼ばれていますが、地域によって様々な呼ばれ方をしています。特に変わっているのは大阪府の「キャサリン」ですよね。

由来は諸説あるため明確な答えは出ていませんが、一つにはキャサリン台風の形が蚊柱に似ていることから呼ばれたという説がありました。

蚊柱の正体はユスリカというハエの仲間で、メスにアピールするために群れになって大きな羽音を鳴らしている求愛行動です。

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この記事を書いた人

世の中の気になる疑問やお悩みを解決する方法を解説しています。自分の体験談からくる考察を交えた独自の情報をお伝えします。

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