家庭でもよく使う調味料のお酢ですが、一括りにお酢と言っても様々なお酢の種類があり風味や味・特徴も色々ありますよね。
中でもバルサミコ酢はイタリア料理には欠かせないもので独特な香りがし、近年は人気が高まっています。
この記事では醸造酢・穀物酢・果実酢について、それぞれの違いを紹介します。
またバルサミコ酢や米酢はいつまで使えるのか、気になる賞味期限や保存方法について解説します。
バルサミコ酢はいつまで保存できる?お酢の賞味期限
まずはお酢の賞味期限や保存方法について解説します。
賞味期限はいつまで?
お酢の賞味期限は未開封でも開封後でも大体2年くらいです。
お酢には色々な種類がありますが穀物酢は2年くらいになります。
バルサミコ酢や黒酢も同じく2年くらいです。
一方で果実酢は1年くらいと半分の短さになっています。
一般的なお酢は商品に賞味期限が記載されているので確認しておきましょう。
ただお酢は抗菌効果が非常に高く腐りにくい調味料なんです。多くの保存食にも使われているぐらいですからね。
特にバルサミコ酢は酢酸菌によって腐りにくいものなので、賞味期限をすぎても問題ないことが多いです。
しかしお酢はその特徴的なニオイのせいで、酸化が進んでいるのかどうか私たち一般人ではあまり判断するのが難しいです。
そのため賞味期限以内に使い切るようにして、すぎてしまったものは避けたほうが良いかもしれません。
開封後は冷蔵庫か常温か
お酢は未開封でも開封後でも常温保存が可能です。
ただし、常温で保存できるのは夏場の暑い時期を除いた場合です。
高温多湿・直射日光を避ける必要があるので常温でも冷暗所で保存する必要があります。
夏の暑い時期だと直射日光を避けても高温多湿で、酸化してお酢の品質が落ちやすくなります。
特に近年は昔よりも平均気温が上がっていますよね。そのためお酢は冷蔵保存することをオススメします。
特に開封後は劣化や酸化が早まるのでしっかりと冷蔵庫に入れて保存しましょう。
横向きより縦置きがいいので保存場所は野菜室がオススメですよ。
お酢は腐る?
お酢は殺菌力が優れているため腐るというより「酸化が進み味が落ちて使えなくなる」という表現のほうが正しいかもしれません。
使えなくなったお酢の特徴として白い膜のようなものが浮いている状態や酸味が飛んでしまっているときです。
白い膜を取り除いて食用として使用することもできますが酸味が飛んでいるので味がかなり落ちています。
お酢で酸味が無く味が落ちている訳ですから、もはや使う意味がありません。新しいお酢を使うようにしましょう。
賞味期限が切れてしまったお酢でも殺菌効果は残っているので、掃除用に使うと良いですよ。
バルサミコ酢とお酢の違いは?
バルサミコ酢と一般的なお酢にはどんな違いがあるのでしょうか?
お酢は作り方の工程によって大きく2種類に分けられます。
- 合成酢
- 醸造酢
合成酢
合成酢は化学的に合成した酸味と調味料を混ぜた人工のお酢です。
単体で売られていることはありませんが味付けの素、たとえばお寿司の素として売られていることがあります。
表記に「酢」とだけ書かれているものでしたら合成酢が使われている可能性が高いです。
一般的なスーパーではほとんど売られていないので、醸造酢と間違えて買うことはないので心配する必要はありません。
醸造酢
私たちが家庭で使っている一般的なお酢は醸造酢です。
醸造のみによって作ったお酢で化学的に合成し添加していないお酢です。
ここから穀物を発酵させ穀物酢に、果実を発酵させれば果実酢になります。
- バルサミコ酢は果実酢
- お酢は穀物酢
では穀物酢と果実酢の中にも様々な商品があります。ここからはそれぞれのお酢の種類や特徴を解説していきます。
バルサミコ酢は果実酢・お酢は穀物酢
醸造酢の中でも果実酢と穀物酢に分けられることを紹介しました。それぞれどのような商品として売られているのか特徴とともに解説します。
果汁が原料のお酢
1リットルに対して果実(果汁)が300グラム以上含むものを果実酢になります。
癖が少なく果実特有の甘味があり酸味も控えめで調理用だけではなく、飲むお酢としても使われています。
りんご酢
リンゴの果汁が含まれているお酢でシードルビネガーとも呼ばれています。
自宅で簡単にリンゴ酢が作れるレシピやリンゴ酢を使ったレシピが多数あります。
リンゴの風味を活かしたサラダドレッシングもオススメです。
ぶどう酢
ブドウの果汁が含まれているお酢で、赤と白があり風味や味・特徴が異なります。
ドレッシングや煮込み料理、仕上げのソースに使ったり洋食には欠かせないお酢です。
バルサミコ酢
バルサミコ酢はブドウ酢と同じでぶどうを原料にして作られるお酢ですが製造方法が異なります。
ブドウ酢より高級品で「調味料のキャビア」の異名を持っています。
使い道が幅広くドレッシング・マリネ・加熱料理デザートにも合う高級品のお酢です。
穀物が原料のお酢
ほとんどのご家庭にあるお酢が穀物酢に分類されるものだと思います。
1リットルに対し穀物が40グラム以上使用されているものです。
米酢
1リットルに対して米が40グラム以上含むものが米酢になります。
酸味が強めですがお米の甘味と旨味により素材の持ち味を引き立ててくれるので繊細な日本料理には欠かせないお酢。
お寿司や酢の物・ドレッシングに最適です。
ただ加熱してしまうと風味が飛んでしまうので加熱用としてはあまりむいていません。
黒酢
黒酢はテレビや通販番組でもよく紹介されているのを見ますよね。
酸味が優しく味わいがまろやかですので飲みやすいお酢と言われています。
特徴的なコクがあるため料理の隠し味になり色々な料理に旨味をプラスしてくれます。
穀物酢
穀物をまとめて作られている酢が穀物酢。
小麦やお米、コーンなど複数の穀物をブレンドして作られて一般的にお酢と言えば穀物酢になります。
どんな料理にも合い使いやすいお酢で炒め物・煮物にむいています。
米酢には劣りますが酢の物やドレッシングとしても使えるお酢のオールラウンダー。
スーパーや100均でも売られているのでもっともポピュラーなお酢です。
まとめ
バルサミコ酢はいつまで保存できるのか、お酢の種類や賞味期限について解説しました。
- お酢の賞味期限は2年ほど
- 開封後は常温ではなく冷蔵庫で保存するほうがよい
- バルサミコ酢は果実酢で一般的なお酢は穀物酢
お酢の種類はまだまだたくさんありますが、家庭でも使われやすい一部を紹介しました。
コクや風味を保つために、どれくらいで賞味期限が切れるのか、いつまで保存できるのかしっかり確認しておきましょう。