愛用のステンレスタンブラーから気になる臭いが…。
毎日洗っているつもりなのに、気づいたら臭くなっていて水洗いしても取れないと悩んでいませんか?
私は2種類のステンレスタンブラーを使っていますが、しっかり対策しないとすぐに臭くなってしまいます。
実はステンレスタンブラーの臭いにはいくつかの原因が潜んでいます。その原因に応じて効果的な対処法も変わってきます。
この記事では、ステンレスタンブラーが臭くなる原因と、簡単に手に入る重曹やクエン酸などでニオイを消す方法や予防法を解説していきます。
ステンレスタンブラーの臭い取り方法!重曹やクエン酸で消せる
ステンレスタンブラーが臭くなる原因は後回しにして、さっそく臭いを取る方法を紹介します。
ステンレスタンブラーが臭くなってしまっても、適切な方法で対処すれば消し去ることができます。
今回は、簡単に手に入る以下の3つを使用した臭い取り方法を解説します。
- 重曹
- クエン酸
- お湯
重曹やクエン酸はダイソーなどの100均で買うことができます。
それぞれどのようにステンレスタンブラーの臭いを取るのか、具体的な手順と注意点を解説していきます。
重曹で臭い取り
ステンレスタンブラーの臭い取りには、重曹を使うのが効果的です。
重曹には優れた吸着性と弱アルカリ性の特徴があり、特にコーヒーや紅茶の渋み成分、乳製品の脂肪分による臭いに効果を発揮してくれます。
必要なものも少ないので手軽にできる方法です。
- 重曹:大さじ1〜2
- ぬるま湯:タンブラーの8分目程度
- スポンジまたはボトル洗い用ブラシ
具体的な洗い方は次の手順です。
- タンブラーをよくすすいで大まかな汚れを落とす
- ぬるま湯を入れ重曹を加えてよく溶かす
- 30分程度放置
- スポンジやブラシで内部を丁寧に洗う
- きれいな水でよくすすぐ
ぬるま湯に重曹を溶かして放置したあとにスポンジで洗うだけです。
パッキンがついてるステンレスタンブラーの場合は、パッキン部分は必ず取り外して別洗してください。
またしつこい臭いが撮れない場合は、重曹水で漬け置きする時間を長くしてみてください。
すすぎは念入りに行って、しっかり重曹を洗い流すようにしましょう。
クエン酸で洗う
ステンレスタンブラーの臭い取りには、クエン酸を使うのが効果的です。
クエン酸は酸性の特性を活かして、アルカリ性の汚れや白い付着物を消すのに効果を発揮します。強力な洗浄力と除菌効果により、水垢や雑菌による臭い取りにも優れています。
- クエン酸:小さじ1〜2
- お湯:タンブラーの8分目程度
- スポンジまたはボトル洗い用ブラシ
クエン酸は100均などに粉末で売られています。
具体的な洗い方は次の手順です。
- タンブラーを簡単に水洗いする
- お湯を入れてクエン酸を溶かす
- 1時間程度放置する
- スポンジやブラシで内部を丁寧に洗う
- きれいな水でよくすすぐ
重曹と同じように、クエン酸をお湯に溶かして放置するだけで大丈夫です。
クエン酸を使う場合も、パッキンは外して別洗してください。
お湯だけで臭い消し
ステンレスタンブラーの臭い取りは、お湯だけで行うこともできます。
日常的にできる一番カンタンな方法なので、手間をかけたくない方には最もおすすめできる方法です。
必要なものは70度から80度のお湯だけです。
- 使用直後のタンブラーにお湯を注ぐ
- 蓋をして2〜3分程度放置する
- よく振り内部全体にお湯が行き渡らせる
- お湯を捨てて十分にすすぐ
- 清潔な布で水気を拭き取り完全に乾燥させる
お湯を沸かす必要はありますが、他に必要なものがないので、毎日の臭い取りにも最適です。
なるべく使用直後に洗うようにするのが理想的です。お湯で洗う場合もパッキン部分は取り外して別洗してください。
日常的なケアとしてお湯洗いをすることで、ステンレスタンブラーの臭い予防にもなるのでおすすめですよ。
ステンレスタンブラーが鉄臭い原因は?
ステンレスタンブラーは保冷性と保温性に優れているので、一つもっておくと夏冬問わず使える便利なコップです。
しかしどうしても鉄臭くなったり、使い続けているうちに変なニオイがしてくることがありますよね。
見た目は清潔そうなステンレス素材ですが、実は意外なところに臭いの原因が潜んでいます。
ステンレスタンブラーが鉄臭い原因を知っておきましょう。特に気を付けたいのが、飲み物の残留、洗浄不足による雑菌の繁殖、そしてパッキンへの匂い移りです。
主な原因は以下の3つです。
- 飲み物が残ったまま
- 洗浄不足
- パッキンへのニオイ移り
飲み物が残ったまま放置
ステンレスタンブラーが臭くなる原因1つ目は、飲み物が残ったまま長時間放置することです。
飲み物がタンブラーに残ったまま、洗い流すことなく放置してしまうことはありませんか?
私も夜に自分の部屋で飲んで、台所まで持っていくのが面倒くさくて飲みかけのまま朝まで放置してしまうことがよくありました。
飲み物が残留していると、飲料にもよりますが着色したりステンレスタンブラーの内側に付着して劣化の原因になります。
特に以下のようなものはすぐに洗い流すことをおすすめします。
- カフェイン飲料(コーヒー・紅茶など)
- 乳製品を含む飲み物(ミルクティーなど)
- 果汁を含む飲み物(スムージーなど)
- スポーツドリンク
コーヒーや紅茶などのカフェイン飲料には「タンニン」という成分が含まれています。
この成分がステンレスタンブラーの内壁に付着して酸化するととても臭いなってしまいます。
タンニンは着色の原因にもなるので、見た目も劣化して汚くなります。特にコーヒーは油分も含むので、より付着しやすく落としにくいので早めに洗い流すことをおすすめします。
ミルクティーやカフェラテなどには乳タンパク質が含まれていて、ステンレスの表面に薄い膜を作って腐敗の原因になります。腐敗すれば、強い悪臭を放つようになるので厄介です。
特に夏など気温の高い日は、放置しないように注意しましょう。
スムージーなどの果汁を含む飲み物も要注意です。これらに含まれる糖分は雑菌の絶好の餌になるので、酸味のある不快な臭いの原因になります。
スポーツドリンクなどに含まれる電解質も、乾燥すると結晶として残り臭いの原因となることがあります。
洗浄不足
ステンレスタンブラーが臭くなる原因2つ目は、洗浄不足による雑菌の繁殖です。
ステンレスは一見なめらかな素材に見えますが、実際には微細な傷や溝がたくさん存在します。
見た目ではわかりにくいですが、使い続けているうちにどんどん傷が増えていきます。すると、これらの傷に飲み物の成分が徐々に蓄積されていきます。
洗剤を使って洗うのが面倒くさいからといって、水でさっと洗い流すだけだったり、軽く拭く程度だとこれらの傷に入り込んだ汚れを完全にとることができません。
そうなると、残留したものが時間の経過とともに雑菌の格好の住処になってしまいます。
洗うときも縦長のステンレスタンブラーだと、一般的なスポンジやブラシでは底まで届きませんよね。そうなると十分に洗うことができません。
タンブラー用の奥まで洗えるスポンジは100均などにも売っているので専用のものを買っておきましょう。
また、洗ったあとにはしっかり水分を落とすことも大切です。
特に気をつけないといけないのが、水分が残った状態での密閉保管です。
ステンレスタンブラーに水分が残ったまま蓋を閉めると、内部は高温多湿という条件になり雑菌にとって絶好の繁殖環境になるのです。
夏場は特に危険ですが、冬のエアコンがきいた室内でも密閉された状況では雑菌は増殖を続けます。
パッキンへのニオイ移り
ステンレスタンブラーが臭くなる原因3つ目は、パッキンへのニオイ移りです。
自宅で飲む用のステンレスタンブラーにはパッキンがついていませんが、水筒など持ち運べるタンブラーにはパッキンがついていますよね。
タンブラーの密閉性を保つパッキンは実は臭いトラブルの大きな原因になる部品です。その理由はパッキンの素材と構造に深く関係しています。
一般的なタンブラーのパッキンには、耐熱性と密閉性に優れたシリコン素材が使用されています。
このシリコンは多孔質(たこうしつ)といって、細かい穴がたくさん空いた構造になっています。そのため飲み物の成分を吸収しやすい特徴があります。
特にコーヒーや紅茶などのニオイが強い飲み物はシリコンに染み込みやすく、長く使っていると、臭い原因になってしまいます。
パッキンは洗いにくい部分でもあるのでつい洗い忘れている人もいるのではないでしょうか?
わざわざパッキンを取り外して洗うのが面倒くさくて、そのままにしている人が多いと思います。
パッキンは見落としがちな部分ですが、ステンレスタンブラーが臭い原因の一つの要素なので注意しましょう。
まとめ
ステンレスタンブラーの臭い取り方法や鉄臭い原因を解説しました。
臭いの主な原因は以下の3つでした。
- 飲み物が残ったまま
- 洗浄不足
- パッキンへのニオイ移り
ついてしまった臭いは重曹やクエン酸、お湯で取り除くことができます。
ステンレスタンブラーの臭い対策で最も重要なのは「日常的なケア」です。
一度の大掃除的な対応より、使ったらすぐに洗ってすすぎと乾燥をしっかりすることが大切です。
毎回お湯洗いして、週一で重曹洗いするなど習慣にするのがいいかもしれません。
お気に入りのステンレスタンブラーを長く使うためにこの記事で紹介した方法を、ぜひ日常のケアに取り入れてみてください。